カナダ掲示板 (生活) - No.11400

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カナダ全般 生活

親、家族、日本について

りんご (トロント) 2007-10-15 01:43:58
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「日本の家族とどのくらいの頻度で…」に触発されて、トピをあげさせていただくことにしました。

昨年バンクーバーに住む夫の父親が大動脈瘤破裂で倒れ、4ヶ月の入院生活後亡くなったのですが、その間、毎日近くに住む子供たちはかならず病院に様子を見に行き、夫も会社を何回か長期に休んでバンクーバーに滞在し、一緒に見舞いました。そのときに私は自分の親にどうしてあげられるだろうと考えさせられてしまいました。

子供はそれぞれ新しい生活の場、新しい家族ができ、親は遠くに離れて住み、親にはいつまでも元気でいてほしいけれど、現実はそうはいかず、長期の世話や看護が必要となった場合、どうやって対処したらよいのでしょうか。仮に医療施設、介護施設にお世話になるとしても、できれば毎日様子を見に行きたいし、1年に2,3回会いに行けば十分などということはできそうもなく、そうなるとこちらに残っている夫との生活はどうなるんだろう、子供ができたら子供との生活はどうしよう、と考え出すと、毎日積み重ねている生活がなんとも無意味に思えてきてしまいます。

夫に相談すると「そうなったらそうなったときに対処するしか仕方ない、今からああでもないこうでもないと悩んでなんになる」、友達に相談すると「じゃあ少しでも日本に近い西海岸に引っ越せば」と言われますが、実際、ご家族と離れて海外で生活基盤を築いていらっしゃる方たちはどのように考えておられるのか、お伺いできたらと思います。よろしくおねがいします。

返信‐1 朝から語り (トロント) 2007-10-15 20:43

私も、りんごさんのだんなさまと同じ考えです。

どんな形をとっても、結局は何らかの後悔を残すと思います、私は。例えば親に何かあって、長期入院が必要になって、その間(例えば悪い例ですけど亡くなるまでずっと)毎日つきっきりで日本にいて、その間例え何年掛かっても、カナダの家族に理解してもらってずーーーっと傍にいても、亡くなった瞬間に、病気になる前に、もっと、傍にいて色々親孝行すべきだったのに、とか、そもそも、こんなそれこそ地球の反対側に来てしまったこと自体が、親不孝だったんじゃないか、とか…すごく色々思うと思います。

でも、だからといって、親のために、自分の新しい家族を犠牲にしたいとは思いません。それに私にも、こっちで必死で手に入れた仕事があります。毎日頑張って築いている生活もあります。夫に養われて毎日ただダラダラしてるだけの生活だったら、親のために一ヶ月でも半年でも里帰りしてもいいかもしれないけど、そんなことしたら当然、こっちで必死に築いた基盤は失ってしまいます。うちの親も、“あんたは出て行った(嫁に行った)身。カナダの家族と、日本の家族とどっちを取るか、という選択を迫られたら、どんなことがあっても、カナダの家族を選びなさい”、とくちをすっぱくして言われています。

…それでも、そんなきれいごと言っても、きっと後悔はすると思います。


それに、じゃあ家族で日本に引越したらいいのか?といえば、今度は、夫の両親(健在)から遠く離れた所に住むことになります。ということは、夫が、今の私と同じ思いをするということです。よく冗談で、双方の両親と、私たちで、全員で全く新しい第3の国に住もうか。と笑いますけど。

国際結婚て、色んな覚悟の連続だと思います。両親のことだけでなく子供のことも。(どっちの国に住むのが子供にとってベストか、とか)

それに、例え国際結婚してなくて、日本で住んでたとしても、親の最期を看取れない可能性は幾らでもあります。長期入院してるからといって、毎日お見舞いに行けない可能性もあります。(遠方に住んでて、しかもフルタイムで仕事をしてたらね)

…とまあ色々言っても、自分がどうしたらいちばん後悔しないか、って方法を今から試していくしかないんじゃないでしょうか。とりあえず、倒れたらどうしよう…ってただ不安に思ってるだけなのは、いちばん意味がないと思います。そうなる前から、いかに親孝行できるか、だと思います。別に、具合悪くなった時だけ親孝行ってするもんじゃないですよね。普段、忘れがちな感謝の気持ちとかを、特別な機会にだけ思い出したり返したりするんじゃなくて、普段から、心掛けていれば多少違うんじゃないかな…と思ってます。

だからこそ親孝行は、これからも、出来る限り、出来る形でここから(或いは里帰りした際に)し続けたいと思います。

さ。仕事に行ってこよ。

返信‐2 お気楽一番 (バンクーバー) 2007-10-16 05:13

人生長く生きてきた親の立場からの意見です。

人間普通は順番に死を迎えます。親の死を看取るまで子はそばにいることは不可能です。
子は親を離れて結婚し新しい家族を持ち、またその子が親を離れ~~という繰り返しです。
親を心配する気持ちはわかりますが、親の病気や死に際して、どこかで吹っ切れる覚悟を
しておかないといつもそれが負担になって人生楽しく暮らせませんよ。

国際結婚でも日本国内結婚でも親から離れて家族を得るを選んだのは自分自身なので、その後
に伴う問題を先走って考えるのは取り越し苦労を自分から作ってるようなものでしょう。
問題が出たららどうするかを考える方が賢いです。そして自分に出来ることをすればいいだけです。
出来ないことを無理するとそれがいつまでも、ああしておけば、ああすればよかったとかの後悔が
生じて何もいいことはありません。もし親あるいは知人が亡くなってもその人を知る人たちの
心の中では生きてるんですよ。

日本に住んでいた際、娘を海外に出した時に自分はもし娘に海外で病気や事故など良くないことが
あっても直ぐには飛んでいけないしなるようにしかならないと覚悟で送り出しました。
そう考えて気が楽になり、お陰で20年近く何事もなく過ぎましたね。

たまに自分もパートナーに朝御飯の後にランチ何する?とか夕飯何食べたい?とか聞きますが、
いつも返事はランチまであるいは夕飯まで自分が生きてるか判らないから朝食後にそんな
ことを聞くのはおかしい、朝食を楽しんだほうがいいと馬鹿にされてます。
トピ主の方もご主人の言うとおりですね。

親としては海外であろうと日本であろうと、子が新しく築いた家族が楽しく幸せに暮らしてくれ
たら言うことないです。
親の病気で看病とかで負担をかけるのは望んでません。まあ亡くなった時は葬式にでも参加して
くれたらいいと思ってます。

返信‐3 りんご (トロント) 2007-10-17 04:03

返信していただいた「朝から語り」さんと「お気楽一番さん」、時間をとっていろいろなお考えを書いていただいて本当に感謝しています。特に親の立場からお答えいただいた「お気楽一番」さんのお話は参考になりました。ありがとうございました。

近所で親しくしている方のなかで、近くの老人ホームに住むお母さんを毎日たずねている奥さんと、その人以外の7人姉妹が全員親の近くに住んでいるという奥さんがいて、いつも「自分はそれに比べて親から離れてこんなに遠くまで来てしまって」と思いをひしひし感じます。「子供が幸せに暮らしているなら親はそれで十分」とウチの親もいいますが、子供の立場からしてみればそう簡単にはいかず、その時にその状況に応じて自分ができることをするだけのこと、ということも全くその通りで、自分のことであれば悩みもしないのですが、「親」のこととなると、またくよくよ考えてしまいます。私は今大学の3年生で、一応それなりのキャリアプランも持っていて、こちらでの生活も勿論大事なのですが、親の面倒もちゃんとみれなくて何がキャリアかとも思います。親の面倒をちゃんとみて、はじめて自分の生活が成り立つような気がします。親が日本で入院していて、カナダでどんな気持ちで毎日生活していけばいいのか想像がつきません。

先日、新聞で40代以降になると、70パーセントの人が「親の老後」を悩みとして抱えるようになると載っていました。これからずっと時限爆弾をかかえるようにこの悩みと不安を抱えていくなら、いっそ親のそばにいて、いつでも親の世話ができるような体制にいるほうが精神衛生上よほどいいのでは、とまで思います。

カナダに移住することを決めたのは誰でもない私で「いまさら何寝言いってるんだろ、まったく」と我ながら思います。「なんであんなに簡単に移住を決めたのかな~、どうしてあの時親の老後のことが頭に浮かばなかったのか、不思議だなあ」なんて馬鹿のようにつぶやいています。親は二人とも元気ですし、近くではありませんが姉夫婦が日本で暮らしているのですが、とにかく毎日不安です。

返信‐4 厳しい意見ですが (トロント) 2007-10-19 18:44

りんごさんは優しいのですね。

でもきっと、今、そんなに親の将来のことが不安になっている、ということは、多分、(失礼な言い方かもしれないけど)今、自分の生活に余裕があるってことなんじゃないかな、と思います。

学生さんとのことですが、これが、実際に働きに出て、毎日の仕事のストレスだの子育てだの家のローンだのなんだのと抱えたら、そんなことは言ってられなくなると思いますよ。こちらの大学も半端じゃなく忙しくて大変なのは私も経験者なので知っていますが、学生と社会人では、やっぱり全然苦労は違いますよ。

親の面倒を見てこそ、一人前、とおっしゃっていますが、その考えは立派だとは思うけど、そんなことは、自分自身の足で本当に立って生活するようになってから、考えることではないでしょうか。自分の生活を、ある意味でまだ築いてもいない段階で、そんな理想ばかりが頭にあるから、そんなに不安になるんだと思います。

・・・目に見えないどうしようもない問題をそんなに毎日、不安でいられるというのは、ある意味、幸せなことだな、と読んでて思いました。