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「ラブ・コネクション」

セミ (トロント) 2013-08-11 11:40:01
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読売新聞 8月11日(日)8時39分配信
 福岡空港で6月、カナダから大量の覚醒剤を持ち込んだ女子大学生が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された事件は、海外の“恋人”から運び役にされる「ラブ・コネクション」と呼ばれる手口だった可能性が高いことが分かった。

 本人に犯罪性の認識がみられず、嫌疑不十分で不起訴となったが、警察や税関は「『運ぶだけだから』と安易な気持ちを抱いてはいけない」と注意を呼びかけている。

 「カナダ人の恋人から頼まれた。覚醒剤が入っていたのは知らなかった」

 福岡空港で6月、覚醒剤約3・5キロ(末端価格2億5000万円相当)をスーツケースに隠して持ち込んだとして、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)容疑で逮捕された際、大分県の日本人女子学生(23)は、こう供述した。

 捜査関係者によると、女子学生は約2年前、語学留学先のカナダで買い物中に男から声を掛けられ、交際を始めた。以来、複数回カナダに渡航。帰国時には、「日本に着いたら携帯電話に連絡が入るから」などと言われ、バッグを外国人の知人に渡すよう頼まれた。「バッグを渡すと報酬がもらえた」という。

 男は女子学生に「自分は30歳代で会社経営者」と説明。女子学生の渡航費を負担するなど羽振りは良く、自宅とする家に招くこともあった。しかし、県警や税関は、日本での受取人や男の身元特定には至っておらず、「名前や居住地は虚偽の可能性が高い」とみる。

 女性の恋愛感情を利用して運び屋に仕立てる「ラブ・コネクション」の手口は、相手に嫌われたくない気持ちがあるため、依頼を断りにくい傾向があるという。

 関西空港では2010年、覚醒剤約4キロを密輸したとして、無職の女(当時71歳)が同法違反容疑で逮捕された。求婚されていたナイジェリア人の男(同37歳)から旅先のエジプトで託されていた。