トロント掲示板 (生活) - No.264707
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「国宝」李相日監督らに黒澤明賞「スタッフと俳優に育ててもらった」
(トロント) 2025-11-03 18:27:06
第38回東京国際映画祭で3日、黒澤明賞に選ばれた李相日(りさんいる)監督とクロエ・ジャオ監督の会見が開かれた。世界的監督の名を冠する同賞は、世界の映画界に貢献した映画人や、未来を託したい映画人に映画祭が贈っている。
李監督はこれまで「フラガール」や「悪人」などを手がけ、今年公開の「国宝」は邦画の実写として22年ぶりに興行収入150億円を超える大ヒット作品になった。映画祭は「重厚なテーマを描きつつ、それを多くの観客の共感を呼ぶヒューマニズム溢(あふ)れる人間ドラマとして昇華させてきた」と評価した。李監督は会見で「身に余る光栄といいますか。映画監督として出発して、四半世紀ぐらいが経ちます。その間に関わったスタッフと俳優たちに育ててもらって、ここまでやってきました。そういったみなさまに感謝したいと思います」と喜びを語った。
北京出身のクロエ・ジャオ監督は2021年、「ノマドランド」で米アカデミー賞作品賞などを受賞した。映画祭から「通常のハリウッド映画とは一線を画した詩的かつリアリスティックな作品を発表してきた」と評価された。ジャオ監督は「黒澤明監督の映画と日本の文化、芸術の全てが、ストーリーテラーとしての私に大きな影響を与えてくれました。このような賞を受けられてとてもうれしいです」と語った。
「国宝」の10月26日までの興収は166.5億円。邦画の実写における歴代最高記録まで、あと7億円に迫っている。ジャオ監督の新作「ハムネット」は東京国際映画祭のクロージング上映作品に選ばれていて、5日夜に上映される。
