トロント掲示板 (フリー) - No.14300

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トロント フリー

鮭が遡上してくるのが見られるよ

サモン (トロント) 2008-09-30 13:00:09
本トピックは、返信停止または返信可能期間終了のため返信・メール送信はできません。

トロント近郊(ミシサガ)のクレジット・リバーで
鮭が遡上してくるのが見られるなんて感激しました。
こんな浅瀬で鮭が産卵場所を求めながら上流に
向かって死に物狂いで遡上する光景は一見の価値あり。
どのくらいの期間で見物できるのか知りません。
自然保護地域ですので釣りも網も禁じられてます。

場所はMississauga Road とEglinton Avenue
に架かる橋の下。
紅葉時には素敵なハイキング・コースとしても最適。

返信‐1 (トロント) 2008-09-30 20:55

いつまで見れるのかな? いまでも鮭が遡上してますか、ぜひ見に行きたいです。

返信‐2 Thankyou! (トロント) 2008-10-01 10:23

素敵な情報、ありがとうございます。
私もぜひ見に行きたいと思います。

返信‐3 鮭太郎 (トロント) 2008-10-01 11:54

トロント周辺の川で産卵のためのシヌックサーモン(キングサーモン)が遡上するのは、9月初旬からだいたい10月下旬まで。
その後は、コーホーサーモン(銀鮭)の遡上が10月下旬頃から12月末頃まで続きます。
(巨大な7,80cm級のニジマスもサーモンの産んだ卵を狙い、後を追って遡上して来ますが、これを地元の釣り師たちはトラウトのマラソン・ランと呼んでいます)

キングサーモン遡上のピークは、毎年川岸の紅葉がピークになる頃と同じです。
(この頃、大雨の2,3日後で、ちょうど “満月の日” 大群で遡上する稀に1mを越す大型のサーモンを見ることが出来ます)

トロント周辺では、釣り師たちの間で特に有名な場所が Erindale Park です。
(Dundas St.W. X Missisouga Rd. から上流の Barnhamthorpe Rd.W. まで)

でも、あまり遅い時期に出かけるとサーモンの死骸で頭が痛くなるほど悪臭が漂っていますので要注意です。


返信‐4 鮭太郎 (トロント) 2008-10-02 00:17

《ヒマで時間のある方だけ読んでくださいね》

五大湖には太平洋側のサーモン5種(キング、コーホー、ピンク、サッカイ、ホワイトの各種サーモン)の他、特にオンタリオ湖には大西洋側のアトランティック・サーモンが棲息しています。
太平洋側のサーモン(5種)と大西洋側のサーモン(アトランティック・サーモン)は同じ場所には絶対に棲息しないと言われていますが、オンタリオ湖だけは世界でも稀に唯一同居しています。
学問的にもこれは非常に珍しいことです。

五大湖に太平洋側のサーモンたちがバンクーバーからやって来たのは、19世紀の初め頃です。
じつは、カナダ横断鉄道が完成したのを記念してバンクーバーから持ってきたサーモンの稚魚を五大湖に放流したのが今でも繁殖し続けているのです。
これらのサーモンたちは、海に戻ることはなく淡水魚化され完全に陸封型になっています。
(ちなみに、日光の中禅寺湖に棲息している “巨大な幻の魚レークトラウト” は五大湖が原産で、19世紀の初め頃にオンタリオ湖産のレークトラウトの稚魚が中禅寺湖に放流されたと言われています)

オンタリオ湖には水流があり、ナイヤガラ川から流れ出る莫大な水流によって水が時計の逆周りに湖を移動しています。
毎年秋になるとトロント周辺の川で産卵し孵化したサーモンの稚魚たちは、その流れに乗って湖の南側(アメリカ側)を東へ東へと移動し4,5年後にオンタリオ湖の北側(カナダ側)を西に移動し、紅葉の時期になると又生まれ故郷の川に戻り産卵します。
産卵を終えたサーモンたちはそこでサーモンの一生涯を終えるのです。
(ただし、アトランティック・サーモンだけは産卵の後でも湖に戻り生息し続けます。)

現在、我々がお寿司屋さんやシーフ―ドレストランで口にするアトランティック・サーモンは、ほとんどが大西洋側で養殖されたものです。

なお、サーモンの遡上は、地下鉄 Old Mill 駅近くのハンバーリバー(公園の方に歩いてせき止めのある所)でも見ることが出来ます。

他に五大湖のサーモンについてご質問のある方は、この欄へご投稿ください。

返信‐5 りんご (トロント) 2008-10-02 09:39

サモンさん・鮭太郎さん、情報ありがとうございます。私もとても見てみたいので行ってみたいと思います。
質問ですが、何時ごろに行くと見れる確率が高いでしょうか?もしご存知でしたら教えてください。よろしくお願いします。

返信‐6 鮭太郎 (トロント) 2008-10-02 10:14

りんごさん

サーモンの遡上に時間はあまり関係ないと思います。
強いて言えば、釣り人の少ない早朝なんかいかがでしょうか。
大勢の釣り人が川の中に入っている時間帯は、サーモンも怖がって動きが鈍くなるようです。
それと“見れる確率の高い場所”は、釣り人が多く集まっている所がサーモンも多く集まっているので見れるチャンスも多くなるでしょう。
でも、やはり一番多く見れるのは、大雨の3日後ぐらいで水量が多く水が澄んでいる時です。
(雨上がり直後は濁流の上、水が濁っていて何も見えません)
それと、浅瀬(膝ぐらい)の所でも巨大なサーモンが背びれを出して俎上しますので、しばらく待機しながらチャンスを待ってて下さい。
橋の上から水の中を覗くのも一考かと思います。

グッドラック

返信‐7 りんご (トロント) 2008-10-02 10:25

鮭太郎さん、早速の返信ありがとうございました。
よくご存知なのですね。とても参考になりました。
大雨の3日後くらいの早朝を狙って行ってみます。
とっても楽しみです(^^)

返信‐8 サカイ (トロント) 2008-10-02 12:34

鮭太郎さん

本当にお詳しいのですね。折角の機会なので、区別が付かなかったコーホー、ピンク、サッカイ、ホワイトサーモンを調べてみました。紅鮭にしては美味しくないと思っていたピンクはカラフトマス、紅鮭ではないのにピンクよりずっと美味しいと思っていたサッカイが実は紅鮭、一般に鮭と言われるのがホワイト(白鮭)なのですね。コーホー(銀鮭)を見かけた気がしないのですが、漢字にするととても美味しそうな名前に見えます。

トロントの地図を広げて地下鉄 Old Mill 駅近くのハンバーリバーを見ています。土地勘が無いので教えて頂けますか。せき止めは、駅の北と南のどちらにあるのでしょうか。

また、Catherine Avenueという橋があるので、ここから覗いても良いのですね。

返信‐9 鮭子 (トロント) 2008-10-02 14:50

鮭太郎さんへ

とてもサーモンにお詳しいのですね。興味深く読ませて頂きました。
質問なのですが、西のアトランティックサーモンと東のキングサーモンの味の違いはありますか?
西のサーモンは油が多く、東のサーモンは身が引き締まっていると聞きました。
また、オンタリオ湖で釣れる淡水魚化しているサーモンは食用としては使われているのでしょうか。

あと、釣りが可能な解禁の時期はいつになるのでしょう。
いろいろ質問してすいません。鮭太郎さんの説明はとてもわかりやすいのですが、ガイドさんか何かされていますか?

返信‐10 M (トロント) 2008-10-02 23:45

釣りも網も禁止されていると書かれていますが、その一方で釣り人が多いと書かれているのは、場所によって違うのでしょうか?

返信‐11 鮭太郎 (トロント) 2008-10-02 23:54

サカイさん

コーホーサーモン(銀鮭)は、よくご存知の正月に出回る“新巻”(荒巻?)になります。
もともとホワイトサーモンを新巻の材料にしていましたが、資源の減少から日本国内(主に北海道)ではコーホーサーモン(銀鮭)が使用されるようになりました。
ついでながら、塩漬けのサーモン(新巻)は明治維新からバンクーバーへ移民した初期の日系人が、当時白人が食用にしていなかったホワイトサーモンや筋子、イクラなどをただ同然に仕入れ、カナダ日系移民のために輸入した「沢庵」の空き樽に塩漬けにして日本へ送り返した(輸出した)のが日本でヒットし新巻が誕生したと言われています。
(これを「タクワン貿易」と称します)

地下鉄 Old Mill 駅近くのハンバーリバーのせき止めですが、川の北側(公園の中)にあります。
ただし、ハンバーリバーは川が浅くサーモンの遡上が少ないため見れるチャンスは本当に稀です。
サーモン遡上の見学は、紅葉真っ盛りの時期MississaugaのErindale Park内を流れるCredit-Riverが見れる確立の面から言っても一番です。
これは、サーモンの自然産卵の数と孵化した川や人口飼育された稚魚の放流された川と関係しています。
(サーモンは産卵のために必ず生まれ故郷に戻って来ます)
なお、サーモンの人口飼育場はハイウエー#48のMarkhamの北Stouffville地区(ハイウエーの西側)にあり、ここで飼育されたサーモンは主にMississaugaのErindale Park内を流れるCredit-Riverに放流されています。
Catherine Avenueの橋は、まだ行ったことがないので分かりませんが、Erindale Park内のパーキング場に一番近い橋の上なら見られます。
ただし、晴れた日などは水面が反射しますので偏向グラス付きのサングラスが必要かもしれません。


鮭子さん

残念ながら私は魚を食べませんので味の違いは分かりません。

『西のサーモンは油が多く、東のサーモンは身が引き締まっていると聞きました。』

これは逆じゃないでしょうか?
太平洋側のサーモンは大西洋側のアトランティックサーモンに比べるとかなり脂肪が多いような気がします。
完全陸封型のサーモンは捕食する餌の違いによって身も白く味も淡白でトラウトの味に近いとよく言われています。
(ややピンクがかった薄いオレンジ系の色をしています)

一時期オンタリオ湖の水が汚染されサーモンは食べるのが禁止されていましたが、最近のオンタリオ州政府の発表では食べても害はないと記されています。
でも、自然保護政策が徹底されて商業狩猟ライセンスの発行が禁じられていますので一般的にはお店やレストランには出回ることはありません。

釣りの解禁は、魚の種類や場所や区域,時期によって複雑に異なります。
(Credit River はごく一定の区間ですが年中釣りが開放されています。)
釣りに行かれる方は経験者に詳しく尋ねられるのをお勧めします。
とくに、サーモン遡上の時期になるとCredit River には釣り人に扮したゲームウォーデン(州政府の取り締まり官)が目を光らせておりますので注意してくださいね。

私のことですが、ここで自己紹介するのは宣伝になりますので止めておきましょう。
悪しからず。






返信‐12 鮭太郎 (トロント) 2008-10-02 23:59

Mさん

同じ川でも区域によって微妙に異なります。
(釣り人が集まっている場所は解禁地区と判断して下さい)

釣りに行かれる際は経験者や釣り道具店などで詳しくお聞き下さいね。

返信‐13 鮭太郎 (トロント) 2008-10-03 06:31

鮭子さん

訂正します。

「太平洋側のサーモンは大西洋側のアトランティックサーモンに比べるとかなり脂肪が多いような気がします。」

私の答えも逆でした。
「太平洋側のサーモンよりも大西洋側のアトランティックサーモンの方がかなり脂肪が多いようです。」
間違えてすみません。
訂正してお詫びします。

返信‐14 鮭太郎 (トロント) 2008-10-03 20:21

Mさん

Credit River での釣りに関する情報は下記のサイトをご覧ください。


http://www.craa.on.ca/

返信‐15 sake (トロント) 2008-10-03 20:24

よい情報をありがとうございます。
ここはバスなどの交通手段で自力で行かれますか?それとも車が必要ですか?

返信‐16 鮭太郎 (トロント) 2008-10-03 21:07

sakeさん

バスでも行くことは出来ます。
ただし、Credit River が流れている場所は Mississauga (Dundas St. W. X Mississauga Rd.) ですので TTC で Kipling まで行って Mississauga の市営バス(?)で Dundas St., West 方面行きに乗り換え、 Mississauga Road で下車します。
(私はこのバスに乗ったことがないので詳しくありません。どなたか教えてください。)
バスから降りて Dundas St.を少し戻り、橋(CreditRiver)を渡りますと北側に大きな “Erindale Park”のサインがあります。

公園の中は川に沿って上流へ Culham Trail が完備されていますが、かなり歩きますので身軽な格好で出かけてください。
紅葉見物がてらサーモンの遡上や釣り人を眺めながらのピクニックも最高です。
公園のパーキング場にはいつもホットドックの屋台がありますが、飲み物とサンドイッチ持参もいいですねぇ。

釣りの解禁場所は、Dundas St.W. から Barnhamthorp Rd. W. の橋の下までです。


返信‐17 元魚博士 (トロント) 2008-10-04 07:32

はじめてここに投稿させていただきます。
幾人かの方から私が鮭太郎さんではないか?という問い合わせを直接受けましたが、残念ながら鮭太郎さんは「元魚博士」の私ではございません。それにしても鮭太郎さんはとても博学ですね。驚きました。

返信‐18 鮭太郎 (トロント) 2008-10-04 17:34

元魚博士さん
と100%確実にサーモンの遡上を見たいという方へ

お誉めの言葉を感謝いたします。
トロントにも元魚博士さんが健在だとは嬉しいかぎりです。
でも、もし私の投稿で間違ったところがあれば訂正してくださいね。

それで、調子に乗って又一つ。

サーモンが産卵のため遡上をしているこの時期に、サーモンやトラウトの遡上を100% “絶対確実に!” 見られる場所があります。
それは、Georgian Bay の Thornbury という小さな町の中を流れる Beaver River を橋(HWY#26)の上から眺めてください。
サーモンやトラウト専用の通り道(地元の人は“フッシィ・ラダ―”と呼ぶようです)が最近完備され、橋の上からでも遡上して行く姿がはっきりとご自分の目で確認出来ます。
壮観ですよ!
ただし、トロントから約2時間半のドライブが必要になります。

行き方は、トロントから HWY#400 を北上し、 HWY#89 を西へ向かい、 Alliston (ホンダの組み立て工場のある町)の近く HWY#10 を北上して Wasaga Beach の西側へ出てください。
その道をそのまま西へ向かいますと Collingwood という町(この町は大阪府交野市と姉妹提携しています)の中で HWY#26 と合流しますからそのまま HWY#26 をスキー場で有名なブルーマウンテンを左手に眺めながら Thornbury まで西へ向かいます。
(紅葉見物には HWY#89 の Alliston を過ぎ、そのまましばらく西へ向かいます。そして途中から Airport Road 《カントリーロード#18号線》を Georgian Bay まで北上して下さい。途中見事な紅葉が見られますよ。)

又は、トロントから HWY#401 を東へ車で約1時間、Port Horp という町の中を流れる Ganaraska River (HWY#401の真下)でも見られますが、ここは毎年4月中旬に産卵で遡上する巨大なトラウト(4,50cm以上のニジマス)の方が見事です。
サーモンの場合は、遡上する魚の数や規模から言っても Thornbury の方が見ごたえがあります。

ちなみに、Ganaraska River はニジマスの放流が盛で、そのためかニジマスの遡上が多いようです。
又、アトランティック・サーモンの稚魚は、 Port Horp へ行く途中の Newcastle の近くを流れるウイルモット・クリークに放流しているそうです。
釣り師さんたちのご参考までに。

返信‐19 元魚博士 (トロント) 2008-10-05 03:41

鮭太郎さん

コメントどうもありがとうございました。
訂正するところなんて全然ありませんよ。鮭太郎さん、知識が豊富なだけではなくて、文面からとても丁寧で親切な方かと見受けられます。こちらも色々と勉強させて貰っております。

私は5年前まで「魚の研究者」としてトロント近郊で働いておりました。その際、色々な河川にも調査に出かけました。

鮭太郎さんが言っておられるBeaver Riverの近くには友人のコテージもあるのでよく出かけます。ちょっと遠いですが、鮭太郎さんの仰られているとおり、この時期、紅葉狩りともあわせて、とてもお勧めの場所だと思います。Thornburyを超え車で後10分くらい走るとMeafordという町があり、そこではScarecrow(案山子)のフェスティバルが毎年この時期に行われています。これもお勧めです。MeafordのBighead riverでも鮭を見ることができます。Beaver RiverやBighead riverは遡上してくるニジマス(スティールヘッド)でも有名で、私は11月にはこの辺りに頻繁に釣りに行っています。

トロント近郊での私のお勧めはPort Horpの20分ほど手前にあるBowmanvilleです。ここにある公園には川沿いに散策用の道があって、とても歩きやすく、また紅葉も楽しめます。ダムの下流側には大量の鮭がいます。ほとんどの鮭はこのダムより上流には行けないので、多いときにはダムに1000匹近い鮭が溜まっています。

私は「魚博士」を辞めた今も、趣味としてフライフィッシングをしております。9月末でトラウトのシーズンが終わってしまったので、寒いですが、これからはサーモンやスティールヘッドを12月末まで釣ります。釣りに行った際に、なにか新しい現地情報があればまた投稿させて頂きますね。

返信‐20 鮭太郎 (トロント) 2008-10-05 08:24

元魚博士さん

元魚博士さんは正真正銘の「お魚博士」さんなのですねぇ。
ビックリしました。
魚アレルギーで生魚はまったく食べれませんが、私も魚のことが大好きで独学で勉強しております。

私はトロント周辺は勿論のこと、オンタリオ州内を北はハドソン湾や西はマニトバ州との州境、そしてジェームスベイなど州内をくまなく歩き回っております。
時には、北極圏など道などまったくない人跡未踏の原野やツンドラ地帯をもっぱら小型水上飛行機で飛び回る時もあります。

きっとどこかで元魚博士さんともお会いしているかも知れませんねぇ。
(私の名前もご存知かも知れませんよ)
でも、素性がバレそうなので私のことはこのぐらいで勘弁願います。

フライフィッシングがご趣味だそうですが、この掲示板にも時々釣りに関したことなども掲載されておりますので、回答の方をよろしくお願いします。
釣りに関しての新しい現地情報があれば、興味のあるビギナーのかたがたのためにも是非ご投稿の方もお願いします。

ところで、差し出がましいのですが、みなさにコンフィューズされるといけませんので、まだ知らないかたがたのために元魚博士さんの文章に少し補足させていただきます。

まず、スティ―ルヘッドとは降海型のニジマスです。
ただし、五大湖周辺のスティールヘッドも完全に陸封型化され決して海に戻ることはありません。
現在、オンタリオ州内のスティ―ルヘッドの最大記録は25ポンド(12,3kg)をはるかに超えています。

釣りに関しては、トラウトの禁漁日が9月中旬、9月下旬と場所によってまちまちです。
元魚博士が12月末までトラウト釣りに行かれている場所はどの辺でしょうか?
州内には、場所によって年中解禁になっている所が沢山ありますので、事前によく確めてから釣りにお出かけくださいね。

それと、この時期にスティールヘッドの禁漁地区でコーホーサーモンやアトランティックサーモンなどを釣り上げた場合に、これら3種類の魚は銀ピカの上、見た感じ姿形がそっくりなので釣り人がよく戸惑うことがあります。
これらの魚の簡単な見分け方は、まず口の中を覗いてください。
口の中が真っ白だったらスティールヘッド、真っ黒だったらコーホーサーモン、薄いグレーで体に不規則な黒い斑点があればアトランランティックサーモンです。
知らずに釣り上げても違反者扱いは免れません。
この時期に釣りに行かれる方はくれぐれもご注意くださいね。







返信‐21 元魚博士 (トロント) 2008-10-05 11:41

鮭太郎さん補足どうもありがとうございました。仰るとおり、ニジマスとスティールヘッド、コンフューズのもとですね。

私が12月末までのトラウトと言ったのはスティールヘッドの事です。限られた河川、限られた区域ではサケ同様、スティールヘッドも10月以降12月いっぱい釣りができるので、そこで釣りを楽しんでおります。レギュレーションには違反しておりませんよ。(笑)

それにしても鮭太郎さん、ほんとうに色々なところに行かれているのですね。すごい行動力です。またまた驚いてしまいました。魚への興味とは「釣り」メインなのでしょうか?それとも魚自体の事を独学で勉強されているのですか?ちなみに私の専門は魚類(下等脊椎動物)の進化で、こちらではサケではなく、サケに寄生するヤツメウナギ、それにアミアやガーなどの古代魚の研究をしておりました。もちろん今は釣り専門です。

鮭太郎さんのような魚に詳しい方にこの掲示板でお目にかかれるとは思っていなかったので、ちょっと嬉しくてこのトピ自体の内容からかなり脱線してしまいました。トピ主さんごめんなさいね。

返信‐22 鮭太郎 (トロント) 2008-10-05 18:43

トピ主さん
みなさん

元魚博士さん同様わたしも嬉しくてここのトピから少々脱線してしまいました。
トピ主さん、みなさんお許し下さいね。


元魚博士さん

ここで魚を研究されている専門の方と出会えるとは、本当に驚きと共に嬉しい限りです。
いつか魚のお話でも伺いたいですね。

ところで、元魚博士さんの専門ですが、ヤツメウナギの研究所はオンタリオ州北部にあるスー・セント・マリーという町(大きな研究所はアメリカ側)にもありますね。
私はオンタリオ州内でゲームフィッシュ(釣りの対象魚)と呼ばれている魚はほとんど全部釣り上げましたが、残念ながら未だ古代魚と言われるガーとスタージョン(チョウザメ)だけは釣っておりません。

では、元魚博士さんいつか釣りの現場でお会いしましょう。

返信‐23 Tarako (トロント) 2008-10-06 07:20

Old Mills周辺の川でも、小さな段を何匹もの鮭が上っているのを見ましたよ。Hotel Old Millsのすぐ側で、駅から歩けます。

返信‐24 k (トロント) 2008-10-07 05:54

Tarako
さんが書いてるように
Old Millsの地下鉄駅からハンバー・リバーを上流に向かって
歩いて行くと1.5メートルぐらい高さのダムを飛び越えようと
必死になってる鮭をみることができました。
しばらく見てましたが一匹も成功しないんですよね。
はたしてどこで産卵するのやら。

東洋人が若い釣り人から現金で大きい鮭を一匹買ってましたが
はたして遡上してくる鮭なんて美味しいんでしょうか?

しかし地下鉄沿線でこんな風情(風景)に出会うなんてさすが
カナダだなぁ。

返信‐25 鮭太郎 (トロント) 2008-10-07 11:25

Tarakoさん、 Kさん

みなさんサーモンの遡上が見れてラッキーでしたね。

ただ、Kさんの投稿文で少々気になったので補足させてください。

『東洋人が若い釣り人から現金で大きい鮭を一匹買ってましたが・・・』

前にも私の投稿でご注意いたしましたが、オンタリオ州、特にオンタリオ湖に関してはコマーシャル・フィッシング・ライセンスは発行されておりませんので、誰であろうとも「釣った魚を売買することは規則で禁止」されています。
これは売った人も買った人も、ギルネット(定置網)を使った場合と同じように違反者として(現行犯の場合は)「逮捕」されるそうです。
(違反者チケットだけじゃ済まないそうですよ。)
釣った魚の売買行為には「おとり捜査」も行われているらしいからくれぐれもご注意ください。
オンタリオ湖以外にエリー湖、ヒューロン湖、スペリオル湖だけは例外的に商業ライセンスを所持したコマーシャル・フィッシャーマンがいて大きな漁船で漁をしています。
(トロント周辺の魚屋さんや中国系のスーパーで売ってる淡水魚は、ほとんどが上記の湖のカナダ側で捕獲されたものだそうです)
ただし、ミシガン湖だけはアメリカ政府の管轄なのでよく分かりません。

『遡上してくる鮭なんて美味しいんでしょうか?』

産卵期に遡上してくるサーモン(キングサーモン)は脂肪分がなくなり、身がスカスカです。
(私は魚を食べるのが苦手で味の方はよく分かりませんが、産卵寸前のサーモンを釣って家に持って帰って来ても誰も食べようとしないのできっとまずいのかも知れませんよ)
じつは、オンタリオ湖のサーモン(他の地域も同じ?)は産卵の前(8月中旬頃から)まったく餌を捕らなくなります。
産卵寸前のサーモンは餌を捕らなくても、蓄えた脂肪分や筋肉のタンパク質を分解してエネルギーを得るために遡上して来たサーモンはカラダに脂肪分がなくなってしまうのです。
だから、サーモンたちは産卵に全エネルギーを消耗してしまうため産卵が終わると息絶えてしまうのだそうです。

余談ですが、この産卵の時期にサーモンやトラウト釣りの餌に釣り師たちはみんな「サーモンのイクラ」を使います。
これはサーモンが自分で産んだ卵を巣に戻すのか、あるいは他の魚に食われまいとして自分が咥えてしまうのか、誰が最初に見つけ考え出したのか知りませんが,この習性をうまく利用して疑似餌などもみなサーモンのイクラの形にしてサーモンやトラウトを釣っています。

返信‐26 三文 (トロント) 2009-10-10 01:58

今年も鮭の遡上シーズンになりましたね。
Old Mill地下鉄駅から歩いて大自然の光景が見られるなんて
トロントは素敵な都市です。

返信‐27 岩尾別 (トロント) 2009-10-12 20:51

日曜日の午前、Old Mill地下鉄駅近くのTTC車内から北側に向かって、川の浅瀬に3人ほどの人影が見えました。
もちろん釣り人ではありませんでした。
鮭の遡上を観察してたのでしょうかしら。

それにしても、あんな浅瀬でも上ってくるのですね。岩にこすられて身体中が傷だらけになるのでしょうね。この鮭たちは皆、大西洋からSt. Lawrence Riverを上がってくるのでしょうか。日本に比べると海水からの距離が長いのでちょっと心配になりました(と言っても役にも立たんし、鮭にとっちゃ当たり前だろうし)。

返信‐28 鮭がんばれ (トロント) 2009-10-12 21:39

昨日の午後にOLD MILLの駅からしばらく歩いたところに見に行きました。

釣り人は上流に3人ほどいましたよ。
鮭が段差を昇ってくるのを数回見ました!!

真っ黒でとても大きな鮭だったです。

返信‐29 鮭太郎 (トロント) 2009-10-12 22:39

返信‐27 の 岩尾別さん

「この鮭たちは皆、大西洋からSt. Lawrence Riverを上がってくるのでしょうか。」

この項の返信4をご覧ください。
鮭の生態を詳しく説明しております。

ちなみに 現在 St. Lawrence River は大型船舶用水路が完備したため大西洋側からの鮭(アトランティック・サーモン)の遡上は出来なくなりました。
正式記録では、オンタリオ湖へのアトランティックサーモンの遡上が1940年代以降ないとされております。

現在、トロントの川を遡上するのはすべて放流されたサーモンたちです。
(放流のアトランティックサーモン以外はほとんど全部が太平洋側から100年前に移植された末裔たちです)

余談ですが、今年は異常気象のせいかどの川もサーモンの遡上は例年にくらべ少ないようです。

返信‐30 鮭太郎 (トロント) 2009-10-14 08:42

p.s. です。

クレジット川のサーモン遡上は、現地川辺の紅葉が最盛期の時が遡上もピークを迎えるようです。
じつは、つい先日(9月10日)クレジット川へ行って来ましたが、紅葉はまだ始まったばかりなので今年は2週間先ぐらい(24日か25日頃)がサーモンの遡上ピークになるかも知れません。
しかも魚の産卵は満月の時が盛んに行われると言われています。
サーモン遡上見学に興味のある方は、今年のチャンスを見逃さないように2週間後の満月の時をねらって計画を立ててくださいね。
グッドラック!!

返信‐31 (トロント) 2009-10-14 12:00

見に行きたいのですが、駅降りて川の場所はすぐ分かりますか?また、いつ行っても今の時期なら見れるのでしょうか?

返信‐32 (トロント) 2009-10-14 17:42

クレジット川はミシサガに位置してます。
OLD MILLの駅から行くのはハンバー・リバーです。
駅のそばですので直ぐに見つかります。
小さな橋を超えればハンバー・リバーです。
川沿いに上流に歩いていくと小さなダムがあります。
そのダムを乗り越えようと鮭が必死にジャンプしてるのが
見られます。
トロントで生活してたら一見の価値ありです。

返信‐33 日加タイムス (トロント) 2009-10-18 04:30

次のサイトにサーモン遡上の写真が載っていますよ

まだ一度もトロント近郊の川をサーモンが遡上してるとこをみたことない人はどうぞご覧ください


http://www.e-nikka.ca/

返信‐34 元住人 (トロント) 2009-10-19 08:06

鮭太郎さん、返信18でPort Hopeに言及いただきありがとうございます!
ガナラスカのニジマス遡上はアメリカからも観光客の方が見えられるほど。とにかく上ってくる魚の数が半端ないので壮観です。トロントからはちょうど100km、1時間なので、ちょっとしたドライブにお勧めです。春になったら皆さんもぜひ!!
ちなみにPort Hope は何もない小さな町ですが、歴史がありアンティークで有名ですので、ガナラスカリバーの横にあるダウンタウン(といっても100mくらいしかありません^^;)にあるアンティークショップ巡りをするのもお勧めです。
すっかりトピずれで申し訳ないのですが、元住人として嬉しくなって投稿してしまいました。

先週ガナラスカの岸辺を散策しましたが鮭は見えなかったので、頂いた情報をもとに今週末ミシサガに出掛けてみたいと思います。(ちょっと遅いかもしれませんね;)

返信‐35 ネイチャー (トロント) 2009-10-19 08:54

今日Old Millに見に行ってきました。サーモン、沢山見ましたよ!お天気が良かったこともあって、見物客も多かったです。なんだか感動しました。。。

返信‐36 鮭太郎 (トロント) 2009-10-19 23:08

返信ー34の元住人さん

ポートホープにお住まいだったとは驚きました。
その町にお住まいになっている日本人の方って多いのですか?
そこのガナラスカ川へはトラウト釣りのシーズンになると昔から私はよく出かけて行きますよ。
ダウンタウンの古い街並みも大好きです。

ちなみに、ポートホープの町はあの有名な映画「赤毛のアン」の撮影現場になりましたね。
とくに「続・赤毛のアン / アンの青春」に登場してくるボーデングスクールの建物はポートホープの町外れにあるゴルフ場のクラブハウスの隣にある豪邸ですよ。
それとその辺では森の小道の場面やダウンタウンの古い街並みの一部などもロケ現場として撮影されました。
しかし、映画配給元の松竹では「撮影は全部プリンスエドワード島で撮影された」と宣伝しておりましたが、それはまったくの誤りで撮影はトロントのケヴィン・サリヴァン・プロダクションがトロント市内やポートホープの近郊などで、この映画全部が撮影されました。
あの海辺のシーンはオンタリオ湖畔なのですよ。
ご存知でしたか?

鮭の話に関係ない余計なことでした。
お許しください。

返信‐37 そら (トロント) 2009-10-20 00:39

ネイチャーさん、私も日曜日Old Millにサーモン見に行ったんですが全然見られませんでした。川沿いをずっとあがっていったんですがどこにそんなにいたんでしょう・・・。残念です。

返信‐38 元住人 (トロント) 2009-10-20 09:22

鮭太郎さん
私が住んでいた十数年前は全く日本人はいませんでした。
なにせ町で初めての日本人として新聞に載ったくらいですから(笑)
いまも片手ほど。ほぼコケイジャンで構成されている典型的なカナダの田舎町です。
なので尚更うれしくて舞い上がってしまいました。

赤毛のアンもでしたか!知りませんでした。早速チェックしてみます。
小さな町ですから人払いがしやすいのでしょうね^^
今はアメリカの「ハッピータウン」というドラマが撮影されていて、見事な冬景色(セット)が見られます。

度々のトピずれ、失礼いたしました。